「ねえ、あと何分??」
「あと15分…」
「あーーーー、あと何分?」
「あと9分くらい。」
「とりあえず、コンビニの前に行こう。」
「あと5分」
「とりあえず、買ってくる!」
「よし、あと1分」
「5・4・3・2・1・!!!!」
ぐびぐびぐびぐびーーー。
この時、一気に飲み干したセブンイレブンのカフェラテの味は、一生忘れない…。
去年のラマダンの事でした。
ムスリム(イスラム教徒)の友達と、朝から買い物にでかけていて、
断食中の友達の前で、飲み食いできる訳もなく。
わたしも断食に付き合う事に。
中盤までは、いつもと変わらず楽しく過ごしていたけれど…、だんだん、飲み物の事しか考えられなくなってきて、断食が明けるティミスという時間を、二人でカウントした。
私は車から降りコンビニにダッシュ。カフェラテを買い、車中で二人で一気に飲み干した。
いまとなっては、良い思い出です。
そして、今年のラマダン断食月、まさかここセネガルで過ごす事になるとは!!!
去年のあの日からは、想像できなかったな。
イスラム教徒が、大多数のダカール。
当然の事ながら、みんな断食してます。
断食って、ずっと食べないの?
一ヶ月も?
死なないの?
なんて、よく日本人に聞かれるけど。
一ヶ月、飲み食いしない訳じゃない。そりゃ間違いなく死ぬだろ!!!
ファジャルという日の出前のお祈りの時間帯から、
ティミスという日没後のお祈りの時間帯まで、飲食を一切しない。
というもの。
日の長さによって時間が変わるんだけど、
今週のセネガルは、
5:53から19:45まで。
これが新月から新月まで、約一ヶ月間つづく。
キツいよね…。とっても。
小さい子供や、妊婦や、病人は、ウォール(断食)をしない人もいる。
ここに分かりやすい情報が載ってます。
http://www.isuramu.com/questions/Q7.htm
わたしは、イスラム教徒ではないので、もちろんする必要はないのだけれど…。
辛い断食をしてる家族の前で、ムシャムシャ食べるのは、やっぱり気がひける。
家族は、
「気にせず食べなさい。あなたはイスラム教徒じゃないんだから。関係ないでしょ。あなたが食事を我慢する事に、何の得があるっていうの?!」
そりゃそうだ。
で!も!
できないよーーー!!!!!
という事で、日中は食事を取る事は、ほとんどしていない。
食べたとしても、隠れてコソコソお菓子を食べるくらい。
食べ物は我慢できても、この暑さの中、飲み物は我慢できない。
後ろめたい気持ちもありつつ、水分はしっかり取っている。
飲み食いしなくても、みーんな普通に暮らしている。
仕事がある人は仕事をし、主婦はいつもと変わらず家事をする。
ゴロゴロしてるフリーター、無職な人達は、昼夜逆転の生活をする。
飲食できない時間帯は、寝て過ごすという、合理的な生活スタイル。これならあんまり辛くないのかも。
働いてる人達にとっては、とても辛い。
集中力も薄れるし、体力的にもキツい。
当然、車の事故も多い。
さらに空腹でイライラしてる人が多いからか、ケンカや言い争いも増えた気がする。
断食の時間が終わって、はじめにとる食事を、
ndogou ンドグという。
みな、この ndogou ンドグを心待ちにしている。
水を飲み、タンダルマ(ナツメヤシ)を食べてから、ブル(パン)と、カフェ、お茶、といった朝食を食べる。
もう夜なんだから、夕飯のスタイルで良いんじゃない?と思うのだけど、そうはいかないみたい。
どこの家庭も、全ての人が、朝食スタイルだ。
そして、このndogou ンドグに、招待されたり、招待したり、が楽しかったりする。
それにしても、このタンダルマ。
ナツメヤシ。
めちゃくちゃおいしーーーー!!!
いまや大好物!!
断食明けに、必ずみんな食べるので、道端にもブティックにも、どこもかしこも売っている!!
一番の書き入れ時だろう。
日本だとドライフルーツ売り場で、けっこうなお値段で売られてる。
わたしも断食してないくせに、この時間になると、みんなと一緒になってタンダルマをモグモグ食べている。
しかし、要注意!!
なんとたった一粒で、お茶碗一杯分のごはんのカロリーに相当するそうで。。。
美味しいからってバカぐいしてると、デブになってしまう!!
それを知ってからは、一粒だけ食べるようにしている。
でも我慢できず、つい二粒。三粒。
おいしーーなーー!!
ラマダンも残すところ、あと一週間!!!
早く踊りたーい!!!
Oulimata