もう2014年になってしまいました。
おひさしぶりです。
さてさて、遡ること9月21日。
すげー前!笑
みなさんが、気になったまま放置され続けた、
Oscar des vacances 2013!!の、その後。
どーなってるの?!
お待たせしましたーー!!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
9月21日、私達のグループが属するブロックの二次予選。一次予選を勝ち上がった6グループが踊る。
このブロックから決勝へ勝ち上がれるのは3グループ。
二次予選はセネガルポップスの音源で踊る。
課題曲は二曲。
Safari の「Inata」
http://youtu.be/aklUbT3DUFU
Pape Ndiaye Thiopet の「Chop my money」
http://youtu.be/Xh8QIlaH8DQ
↑↑↑
この曲、去年(2012年)流行った曲で、私も大好きな曲なのですが、去年(2012年)の Oscar des vacances のゲストで、チョペットが会場で歌っている映像をYouTubeで見ていて、
「いーなー、この曲で踊りたいなー!!
いーなー、こんな大きい会場で大声援の中踊ってみたいなー!!」
と、思っていたのだ。
一年後、まさしく踊れる事になるとは。
というわけで、この曲で踊れることが、とーっても嬉しかった!
この二曲を毎日毎日練習した。
休みなし。
夏の暑さの中。
疲れの取れないまま。
そして、セネガル2013年、一番の大事件!
『猛暑の断水!!!』のなか。泣
この時期の日記を見てみたら、
「疲れに心が折れそう。」
と、書いてあった!!笑。やばい。
みんながクタクタだった。
疲れからイライラも募り、喧嘩も増えていた。
体調を壊すメンバーもいた。
みんな痩せていった。
それでも、みんな目指す所は一緒。
フィナール(決勝)へ行くこと。
私達のグループの振付は、ラミン先生。
マツケンサンバの振付師の先生みたいだった。やけに姿勢いーなー!!みたいな。
そんな練習の日々の中、セネガル特有の、ミスティック、おまじない。ってやつで。
色々とやらなきゃいけない儀式があった。
他のグループからの、呪いから自分達を守るため。
そして優勝するため。
毎回練習が終わると、水浴びをする。
毎回、謎の水が運ばれてくる。
時には黒っぽかったり、時にはめちゃくちゃ良い匂いだったり、時には5種類あって、浴びる順番が決まっていたり。
そして、この行水をしたら最後。帰宅してからの水浴び、シャワーは禁止なのだ。
なんだか全然すっきりしないのだけれど、だめなものはだめなのだ。
石鹸で汗だくの身体を流したいけど、だめなのだ。
練習場所の学校の校庭の隅で、囲いも何も無い所で、真っ裸になって謎の水を浴びる。
もちろん男女別だけど、
もちろん夜だから暗いけど、
月明かりの下、黒い肌に囲まれて真っ白な私の身体は、明らかに浮き上がって丸見えだったんだろうなー、と思う!
大浴場文化に慣れている日本人なので、そこまで抵抗はなかったけど…、
周りのダンサー女子の、バービー人形の様なスタイルの良さに、自分のキューピー人形の様な裸が恥ずかしかった。
しかし、裸の付き合いとは良く言ったもので。
毎日の裸の水浴びで、みんなとぐっと親密になれた気がする。
水浴び以外にも、チューライという、葉っぱを燻した煙を浴びるという儀式も毎日行われた。みんなで七厘を囲み、布を被る。
布の中は煙だらけ。目も鼻も痛いけど、ひたすら我慢。
日本では頭が良くなりますようにって、頭に煙をかけるんだよ。
と教えたら、みんなやっていた。
大会当日は、謎の水をコップ一杯飲まなければならなかった。
水が入ったボトルの中には、紙切れがたくさん。紙切れには、なんか書いてある。たぶんコーラン。それと、なにかが入っている。
…これを飲むのか。。。
結構抵抗あるな。
みんなが次々飲み干していく。
一応抵抗してみた。
「わたしのお母さんは、この水を飲む事を許さないと思うー!だって紙が入ってるし、なんか変な色だし。お腹痛くなるかも。」
お母さんを大切にするセネガル人の心に訴えかけたのだが。
「コンクールは甘くないよ。」
と、一言で片付けられたのだった。
結局、飲んだけれど全部は飲みきれず、見かねた友達がそっと飲んでくれた。
さらに、小さな木がくくりつけられた糸を足首につけたり。
謎の茶色い粉を足の裏につけたり、それは右足からやらなきゃいけなかったり。
会場へ向かう車に乗り込む時も、右足から乗り込まなきゃいけなくて、左足から乗ろうとした瞬間にめっちゃ怒られたり。
会場の控え室に入ったら最後。
一歩も外に出られない。
各グループ控え室があって、ダンサーは踊る時しか出られないのだ。
お昼ゴハンや、水はスタッフが運んでくる。
結局約7時間以上?閉じ込められるのだ。
なぜかというと、呪いとか、まじないをかけられちゃうから!!!
呪いをかけられる事を用心して過ごす。
他のグループのダンサーに声をかけられても、返事をしてはいけなかった。挨拶、握手もNG。
しかし、他のグループに所属している私の友達もたくさんいる。
ライバルだからこそ、励まし合って互いの健闘を祈りたいじゃないか!!
しかし、一切NG!!
他のグループに所属しているダンサー友達も、もちろん私に知らんぷり。
みんながみんな、呪いをかけられないように注意深くなっているのだ。
ほー、こーいうものかぁー。
控え室での長い長い待ち時間、グループのスタッフやダンサーが、交代で常にボールをついていた。
ライバルグループからの呪いをプロテクトする為だそう。
さらに途中、男子だけでの儀式があった。なにをやっていたのかは謎。
そして、踊る直前。
花道で待機している時にも、やらなきゃいけない事が次々課せられた。
小さな種が配られて、会場入りしたら床に投げ捨てる様に指示されたり、角砂糖を一個まるまる食べなきゃいけなかったり。
それらを、踊る直前の緊張でバクバクしてる時に、突如ばーっと説明される。
えー!!なんでいま言うのよーー?!
さっきまでの長い待ち時間の時に言ってよーー!!泣
わたしのウォロフ語力では、一度では理解できず、しかも大事なおまじない。
間違える訳にはいかないから、ちゃんと理解するまで、何度も色んな人が説明してくる。
そうかと思えば、
「前にあるカメラを超えて踊っちゃダメだよ!」とか。
いやいや、カメラの位置越えたら、そこ審査員席だから。ふつうに考えて越えていかないでしょう。
「いいか。オレの勝ち負けは、お前にかかっている。」とか。
えーーーーーー!責任おもーっ!!
それぞれの話を理解するのに、頭をフル回転!!
大パーーーニック!!!
もうやめてーーーー!!!!
今は踊る事だけに集中したいのーーーー!!!!
緊張の中、泣きそうになったのだった。
オスカー ダファ グラウ
(オスカーは驚きだよ。)
何度も何度も聞いた言葉でした。
まだまだつづく。